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Q&A
Eclipse TPU インナーチューブについて
TPUとはなんですか?
TPU(熱可塑性ポリウレタン)は、1959年に BF Goodrich (現 Lubrizol) によって開発された素材です。幅広い分野の製品に使用されており、ハイエンド自転車チューブの素材としても注目されています。
『Eclipse TPU インナーチューブ』にはどのような利点がありますか?
TPUチューブは非常に軽量でありながら、耐パンク性に優れています。
転がり抵抗が低く、ラテックスチューブに匹敵する高いパフォーマンスとスピードが得られます。
また、空気圧が低い場合でも最高の走行特性を発揮し、取り付けも簡単です。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はハイグレードのTPUを使用し、特許取得済みの溶着プロセス、特許取得済みのバルブ設計を使用してドイツで製造されています。
『Eclipse TPU インナーチューブ』にはチューブレスシステムに比べて利点がありますか?
チューブレスタイヤは現在、さまざまなカテゴリーで使用されていますが、サイクリストの中にはチューブドタイヤを好む人がいます。
また、チューブレス対応ではないホイールもあります。
『Eclipse TPU インナーチューブ』は、従来のブチルチューブに代わるハイエンドの代替品です。
チューブレスシステムと同等の性能を得られます。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はどのカテゴリーに使用できますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』は豊富なサイズラインナップを取り揃えており、オンロードからオフロードまで幅広く使用できます。
重量に誤差はありますか?
TPUは金属などの固体とは異なる柔軟な素材であるため、重量誤差があります。
当社では最先端の製造手順と厳格な管理手順を適用していますが、重量は±7%ほどずれる可能性があります。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はリサイクル可能ですか?
はい。『Eclipse TPU インナーチューブ』は熱可塑性ポリウレタンと金属製バルブステムで作られているため100%リサイクル可能です。
これによりリサイクルプロセスを適用しやすくなり、リサイクルされたチューブはシール材または断熱材となります。
極端な温度は『Eclipse TPU インナーチューブ』に影響しますか?
100°Cから-50°Cまで、問題なく耐えることができます。
EclipseのTPU素材は安全ですか?
TPUは無毒で食器にも使用されている安全な素材です。内分泌系やホルモン系を妨げる化学物質は含まれておらず、土壌や水のPH変化にも悪影響を与えません。
REACH 準拠(欧州の化学品規制)No 1907/2006 に従って、危険な成分は含まれていません。
取り付け方法について
『Eclipse TPU インナーチューブ』はどのように取り付けますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』は他の自転車用チューブと同じように取り付けが可能です。
材質の特性によりチューブがずれにくく、取り付けが簡単です。
ただし、タイヤ未装着の状態では『Eclipse TPU インナーチューブ』は0.7bar/10psi以下でしか膨らますことは出来ません。
また、最初の取り付け時には慎重に膨張させる必要があります。
最初の取り付け時に『Eclipse TPU インナーチューブ』を慎重に膨張させる必要があるのはなぜですか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』はブチルチューブと比較してゆっくりと膨張し、特に最初の膨張時には時間がかかります。
タイヤの外側で『Eclipse TPU インナーチューブ』に空気を入れる場合、過度の空気注入 (0,7bar/10psi 以上) はチューブの膨れを引き起こす可能性があります。
これらのチューブは、取り付け後にタイヤの内部で色が変わるのはなぜですか?
透明なTPU素材はタイヤのゴム素材との接触により色が変化します。
これは特に新品、未使用のタイヤで発生します。
色の変化はチューブの性能や耐久性に影響を与えません。
未装着状態で『Eclipse TPU インナーチューブ』に空気を入れてもいいですか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』は折り目がなくなり丸い形状になるまで (最大 0.7bar/10psi)、タイヤ内未装着の状態は慎重に空気を入れてさせてください。
CO2カートリッジを使用して、『Eclipse TPU インナーチューブ』を膨張させることはできますか?
可能ですが、CO2カートリッジはチューブが完全に取り付けられた後に使用してください。
タイヤ内へ未装着の状態では、CO2カートリッジを使用することはお勧めしません。
『Eclipse TPU インナーチューブ』を別のタイヤに再取り付けできますか?
素材の特性上、空気を抜いても縮まないため、サイズダウン【例)28C→25C】には対応していません。同じサイズのタイヤやサイズアップ【例)25C→28C】の場合は可能ですが、取り付ける際の損傷を避けるため、慎重に作業を行って下さい。
『Eclipse TPU インナーチューブ』にシーラントは使用できますか?
一般的なラテックスベースのシーラントは使用できません。瞬間パンク修理剤も同様です。
以前にシーラントを使用してチューブレスにセットアップしたタイヤに『Eclipse TPU インナーチューブ』を使用できますか?
使用出来ますが、シーラントの摩擦によってチューブに損傷を与える可能性があるため、タイヤからシーラントをきれいに拭き取る必要があります。
外出先のため、シーラントを完全に除去する方法がありません。
『Eclipse TPU インナーチューブ』は引き続き使用できますか?
屋外でシーラントがパンク穴を塞ぐ事が出来ない場合、『Eclipse TPU インナーチューブ』を“応急処置”として使用することは可能です。
チューブはできるだけ早く水やアルコール、布を使って掃除してください。
パンク穴の大きさに応じてタイヤを交換する必要があります。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はリムブレーキに適していますか?
すべての『Eclipse TPU インナーチューブ』はリムブレーキで使用可能です。
『Eclipse TPU インナーチューブ』は熱に強く、高い熱応力 (緊急ブレーキ時など) に耐えることができます。
また、ブチルチューブとは異なり、損傷した際は突然爆発せず、数分かけてゆっくりと空気が抜けていく特性があります。
しかし、山岳のダウンヒル等、ホイールの高温状態が続く走行は非推奨です。
『Eclipse TPU インナーチューブ』をカーボンリムで使用できますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』はカーボンリムでの使用に適しています。
TPU素材の耐熱性はラテックスやブチルよりも優れています。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はどの様なリムテープが適していますか?
インナーチューブをリムから保護するために、リムテープを常に使用してください。
粘着式のチューブレスリムテープをお勧めします。
ネジ式ポンプヘッドを備えたポンプで『Eclipse TPU インナーチューブ』を膨らませることができますか?
はい、使用できます。
ポンプヘッドを取り外した後、必ずバルブコアが正しく取り付けられていることを確認してください。
メンテナンス&リペアについて
『Eclipse TPU インナーチューブ』は修理できますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』は『Eclipse 修理パッチ』を使用して簡単に修理することができます。
修理が必要な場所にパッチを直接貼り付けてください。
(素材の表面を粗くしないでください。表面はできるだけきれいにする必要があります。洗浄用アルコールの使用をお勧めします)
パッチの密着性を向上させるため、小さな袋に入った「アルコールワイプ」が『Eclipse 修理パッチ』に含まれています。
パッチを貼る前にアルコールを完全に乾燥させてください。
低圧で一晩保管すると耐久性が向上します。
『Eclipse 修理パッチ』を使用してチューブ上の大きな傷を修復できますか?
大きな穴や切り傷 (2~4mm) の場合は、パッチを使用し、圧力をかけながら一晩適切に密閉することをお勧めします。
パッチの粘着力を高めるために、修理箇所をアルコールパッチできれいにする必要があります。
パンクを修復するために、従来のチューブパッチを使用できますか?
従来のチューブパッチはブチルやラテックス等のゴム製チューブに使用するためのもので、TPUチューブには使用出来ません。
タイヤ空気圧について
『Eclipse TPU インナーチューブ』の適切なタイヤ空気圧はどれくらいですか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』は標準チューブと同じ空気圧でご使用出来ます。
『Eclipse TPU インナーチューブ』で使用出来る最大タイヤ空気圧はどれくらいですか?
サイドウォール、リム、タイヤに記載されている空気圧の範囲を参照してください 。
(これらの値のうち低い方が適用されます)
ご不明な点がございましたら、リムとタイヤのメーカーにお問い合わせください。
『Eclipse TPU インナーチューブ』はどれくらいの頻度で空気を入れる必要がありますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』はブチルチューブと同様の空気保持力があるため、ラテックスチューブより頻度は少なく済みます。
しかし最適なパフォーマンスを得る為には、空気圧を定期的にチェックする必要があります。
飛行機で移動するときに注意すべきことはありますか?
『Eclipse TPU インナーチューブ』はタイヤに入れたままで問題ありませんが、空気圧を下げることをお勧めします。
バルブについて
『Eclipse TPU インナーチューブ』のバルブの種類と長さはどのような種類がありますか?
長さ40mmまたは70mmの仏式バルブを用意しています。
※ミニベロチューブは40mmバルブのみ
バルブステムは金属製で、100%リサイクル可能です。
リム高に対する正しいバルブ長はどれくらいですか?
標準ポンプヘッドには最小18mmのバルブ長が必要です。
標準的に必要なバルブの高さは、リムの高さ(mm)+18mmで計算できます。
バルブコアを取り外したり、バルブエクステンダーを使用したりできますか?
バルブコアの取り外しやバルブエクステンダーの使用に対応しています。
※バルブエクステンダーを使用する際はネジロック剤を塗布してください。
バルブコアはどれが使用出来ますか?
標準的な仏式バルブコアが使用出来ます。
バルブにゴムワッシャーが付いているのはなぜですか?
Eclipseのバルブは金属製のため、リムと干渉して走行中に異音が発生するのを防ぐために、ゴムワッシャーが付属しています。
取り付けの際はゴムワッシャーをつけたまま装着してください。